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INSIDE ATOMIC

2021.03.14

SKI CROSS 須貝龍選手W-CUP初表彰台

また嬉しいニュースが飛び込んできました。
SKI CROSSで世界を転戦中の須貝龍選手(チームクレブ)が、3月13日にSunny Valley(RUS)で開催されたW-CUPで、自身初となる2位表彰台を獲得しました!
なかなか結果の出ない苦しいシーズンを過ごしてきましたが、終盤でようやくそのポテンシャルを爆発させてくれました。

▼オフィシャルリザルト
https://www.fis-ski.com/DB/general/results.html?sectorcode=FS&raceid=13244

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高校卒業後、アルペン競技での成功だけを望んで1人渡欧した須貝選手。
右も左も、言葉も何も分からない状態で、「スキーがうまくなりたい」という純粋な気持ちだけで行動した須貝選手は本当にかっこよかった。
その後、当時のJAPAN TEAMには高速系でのTEAM体制が存在しなかったにも関わらず、得意且つ大好きな高速系種目に挑戦し続け、孤軍奮闘でW-CUPを転戦。
完走することすら難しいとされる世界一の難関コース、Kitzbühel(キッツビューエル)のハーネンカム大会を見事完走。31年ぶりのその記録を更新した。
須貝選手がハーネンカム大会での記録を更新するまでの前記録保持者で、須貝選手と同郷の故杵渕隆氏(当時ATOMIC社員)との記憶がここに残されている。
杵渕氏も天国でこの喜びを共有していることだろうと、その姿が目に浮かびます。

この灯は消せない

 

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須貝選手がスキークロスへ転身したのは、ハーネンカム大会での記録を塗り替えた翌年の2019年シーズン。
「TEAMとして須貝選手をサポートできる分野がある。アルペン競技以外にも、須貝選手のポテンシャルを活かせる競技がある」と、当時のSAJ皆川常務理事の勧めもあり転身を決意。
全て0からこの競技の特性に取り組んだ。
アルペン競技時には、コンビ種目でのW-CUPポイント獲得実績もあり、高速系種目だけでなく技術系種目でも自力のある須貝選手。今思うと、須貝選手にとってSKI CROSSという競技は水を得た魚のような競技だったのかもしれない。
今後ますます期待が膨らみますが、今後のスケジュールも含めて須貝選手から直接コメントをいただいております。

以下、須貝選手本人のコメントです。

「やっといいニュースをご報告出来ます。
今日、ロシアで行われたワールドカップ第10戦で2位表彰台に登る事が出来ました。
今シーズンはここまで思うようなレース運びが出来ずとても悔しい思いをしていただけに凄く嬉しい初表彰台になりました。
なかなか成績が出ない中でも応援を頂いていた事が励みになり今回の結果に繋がりました。本当にありがとうございます!
本来であればこのあと最終戦が控えているのですが、コロナウイルスの影響によるスケジュール変更が相次ぎ、シェンゲン条約の滞在可能日数の90日をオーバーするため、最終戦のスイスには入国出来ないので今シーズンのレースは終了となります。
いい流れの中で最終戦に臨みたかったので残念ですが、オリンピックイヤーに向けて準備を始めて行きたいと思います。」

須貝龍

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須貝選手のコメントにもありますように、非常に残念ではありますが最終戦への切符を持ちながらも出場はできなくなりました。
国内で家族とリフレッシュし、当大会のためだけに渡航した須貝選手。やはり家族の力は大きいですね。
奥様で元W-CUPアスリートの須貝未里選手の喜びもひとしおと思います。

須貝選手の気持ちは既にオリンピックへ向かっています。
非常に良い形でW-CUPを追えられたことは、来シーズンに大きな期待を膨らませてくれます。

おめでとう、須貝選手。

 

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