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INSIDE ATOMIC

2019.09.07

GOODBYE MARCEL, AND FAREWELL! YOUR ATOMIC TEAM SAYS THANK YOU!

さようならマルセル・ヒルシャー、現役引退! !
すべてのアトミックファミリーからありがとうと言います。

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彼の貢献はスキー界での功績以上であり、長期間にわたり成功したコラボレーション以上のものであり、今までのスキー史に残る1章以上のものでした。彼が活躍した10年間はアルペンスキー界の新時代になりました。永遠に名前が残る輝かしい時代、それはマルセル・ヒルシャーの時代でした。
振り返って見ると、ワールドカップでの4,554日間の中で、マルセル、父親フェルディナンド氏とアトミックは、プロ意識の関係、パフォーマンス、REDSTERのレースインテリジェンスの面など全て新しい基準を設定し、アルペンスキー界に大きな変動をもたらしました。

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アトミックとして胸を張って「さようなら、マルセル、そしてまたお会いしましょう」と言います。アトミックチームに素晴らしい時間をありがとう。

マルセル・ヒルシャーはアルペンスキーアスリートの化身であり、彼はスキースポーツの新しい次元を切り開きました。 彼は典型的な完璧主義のアスリートです。それは彼の体力的なものでもなく、戦う用具へのこだわりを持ち、ヒルシャーと父親がアトミックのプロダクトチームと連携して、彼らのアイディアや革新を継続的にプロダクトに反映させる事が出来たのも、彼のすばらしい成功の重要な要素でした。マルセルはレースキャリアを通じてアトミックプロダクトを頭からつま先まで使用してくれました。


POWER OF EIGHT: 2,000 PAIRS OF SKIS, 150 PAIRS OF SKI BOOTS WITH THE INITIALS “MH”
8年連続のパワー:2,000ペアのスキー、150ペアのスキーブーツ、イニシャル「MH」

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マルセルのために作られた合計2,000ペアのREDSTER SKIは、彼がアルペンスキー界を支配していた10年間にわたり随時テストを繰り返され、8年連続でワールドカップ総合優勝へと導きました。それらスキーは、レースに向けて準備され6時間の綿密なワックスとスクレーピングを繰り返しされました。すべてのスキーをレースで使用するわけでも無いですが、常にレースに向けて仕上げられ準備ができていました。各シーズン100ペアのスキーが(ジャイアントスラローム40ペア、スラローム40ペア、スピード系20ペア)準備されました。シーズン中にも彼のリクエストからREDSTERテクノロジーのアップデートが繰り返し行われ、追加のスキーがしばしば製造されました。 また、必要に応じて24時間以内に新しい板が製造されたことも有ります。

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アトミックレースマネージャーのクリスチャン・ホフレナーは振り返ります。「マルセル、フェルディナンド、そしてアトミックの仲間たち、私たちは相互に挑戦を繰り返し、皆が成長しました。また、細部まで常に調整することに専念し、それがチームとして成功するようになりました。」


HOURS, 17 MINUTES, 50 SECONDS, AND 40 HUNDREDTHS OF A SECOND
7時間17分50秒0.4秒

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これは、マルセルが10年間に戦ったレースの合計タイムです。7時間17分50秒0.4秒、世界最高のスキーヤーの1人であり、アルペンスキーレース界のヒーローであり、ワールドカップ8年連続総合優勝者です。 245回のワールドカップレースで、138回表彰台に登り、勝者として表彰台のトップに67回立ちました。 彼はフィニッシュエリアの電光掲示板に105回緑色のNO.1ポジジョンが点灯するのを我々に見せてくれました。1本目で61回トップに立ち、2本目で44回ベストタイムをマークし、1本目と2本目とのラップタイプを出したレースで15回勝利を上げました。マルセルのレースキャリアでの勝利のマージンをすべて合計すると51.16秒になります。これを見れば勝利と敗北がどれだけ近差かが明らかになります。大したことではないように聞こえるかもしれませんが、それは「世界の最高」と「世界のその他」を隔てるすべてなのです。

2015年のガルミッシュGSでの勝利は伝説的なもので、2位以下に3.28秒差で勝利しました。 その舞台裏で行われたAtomicの大きなコミットメントは、彼の一貫性にも影響を与えました。
マルセルは過去3シーズンのワールドカップレースで一度もコースアウトした実績はありません。それは67レース連続でフィニッシュラインを切ったことになります。(偶然にも、マルセルのワールドカップの勝利数67と同じ数になります)


HEAVY METAL, PRECIOUS CRYSTAL: 8 BIG GLOBES, 12 SMALL GLOBES, 14 MEDALS
メダルとクリスタルトロフィ
8個のクリスタルトロフィ(W-cup総合優勝)
12個のクリスタルトロフィ(W-cup種目別優勝)
14個のメダル(オリンピック、世界選手権)

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「マルセルがこのように並外れたアスリートになったのは、決定的な瞬間に焦点を当てていたからです。それは彼がクリスタルトロフィとメダルの見事なコレクションを増やせた理由でもあります」とレーシングマネージャーのホフレナーは言います。 レーシングに対するAtomicと彼とのバランスの取れた多大なコミットメントは、このコレクションに確実に貢献しました。8個のW-cup総合クリスタルトロフィと、12個のW-cup種目別クリスタルトロフィはスラロームとジャイアントスラロームでそれぞれ6個づつ獲得し、さらに主要なイベントの24レースで獲得した14個のメダルの中にはオリンピックで2個の金メダルと1個の銀メダルも含まれます。 世界選手権で7個の金メダルと4個の銀メダルで、マルセルは世界チャンピオンで最も成功したアスリートとしての地位を確立しました。 彼は、2013年シュラドミング、2015年ビーバークリーク、2017年サンモリッツ、2019年のオーレで4回連続の世界選手権で金メダルを獲得した唯一の男性スキーレーサーです。


TIME TO TAKE A MOMENT AND RELAX – THEN FIND OUT WHAT THE FUTURE BRINGS
今からリラックスするひとときを過ごして–それから未来がもたらすものを見つける

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「今のところは何もしません。 まあ、私のキャリアの間に(十分な)時間がなくできなかった事をまずしたいです。 日常的なことです。」と、マルセルは別れの記者会見で言いました。「アスリートモードから抜け出してリラックスすることは、彼にとって今は本当に重要です。」と、長年の親友であるクリスチャン・ホフレナーは言います。その後はどうですか? 「未来がもたらすものを期待します。 マルセルはアイディアと可能性に満ちています。彼がスキーに関連する何かを決めた場合に備えて、私たちはそこにいます。 さしあたり今はこう言います:さようならマルセル、ありがとう、また会いましょうと。」

以上、ATOMIC本社NEWSより、マルセル・ヒルシャー選手引退に伴う栄光と功績の記事全文を掲載しました。

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