INFORMATION
INSIDE ATOMIC
「ワールドカップにいがた湯沢苗場大会」レポート
4年ぶりの国内開催となったワールドカップにいがた湯沢苗場大会。
残念ながら2日目のSL競技は悪天候キャンセルとなってしまいましたが、普段画面を通してしか見ることのできない世界topランカーたちは、「生」でこそ伝えられる本物の滑りと、日本人スキーヤーが興奮できるホットな時間を沢山提供してくれました。
#1 近い距離感を演出してくれた BIB DRAW PARTY
ワールドカップの醍醐味は、レースだけではありません。
前日に開催されるトップシード選手のスタート順を決めるBIB DRAWは、最も選手を身近に感じることのできる時間。
この苗場大会では、前回大会からグレードアップした初の試みとして、トップシード選手のビブドローに加え、日本人選手のトークショーやアーテイストLIVEが行われたBIB DRAW PARTYが開催され、大勢のスキーヤーで会場は埋め尽くされました。
そして、「世界から沢山の選手たちが訪れている機会だからこそもっと多くの選手との触れ合いを!」という目的で、メーカー合同企画によるシード外選手トークショーも開催させていただきました。
選手たちは、私たちが普段画面を通して感じとる、張り詰めた空気感の中で戦う表情とは少し違った柔らかい表情で、気さくにサインへ応じてくれました。選手たちと直接的に触れ合えたこの時間は、ワールドカップファンにとってかけがえのない貴重な時間になったのではないでしょうか。
#2 ソフトな難しい条件で勝てたATOMICの強さ
運営スタッフの努力により完璧に仕上げられたバーンも、春の陽気を伺わせるほどの気温上昇では流石に「緩み」の部分は否めず、ヨーロッパの環境とは少し異なるこの雪面状況に全ての選手が難しさを感じていたことは言うまでもありません。
そんな中、2本目に見事12位から逆転で優勝を飾ったのはATOMICを使用するクロアチアのフィリップ・ズブチッチ選手でした。ゴール前の斜面に飛び込んできた時のスピード感はそれまでに滑った選手とは明らかに違う雰囲気で、「これは来る!」と見ている誰もが興奮する圧巻の滑りでした。
27歳伸び盛りのズブチッチ選手にとって、記念すべき自身初となるワールドカップ優勝をこの日本で飾ることができたことは本人にとっても非常に印象深いものになったことは間違いないと思いますし、苗場での優勝をきっかけに、次戦のHinterstoder (AUT)GS競技でも2位表彰台に上がっており、今シーズン一気にランキングをあげたATOMICの成長株です。いよいよ種目別優勝が狙える位置まで来ました。期待しましょう!
ズブチッチ選手の他、W-CUP総合トップランカーとして当大会を迎えたアレキサンダー・オーモット・キルデ(NOR)選手が6th、マルコ・シュバルツ(AUT)選手が13th、ルーカス・ブローテン選手(NOR)が16th、マニュエル・フェラー(AUT)選手が21th、エリック・リード(CAN)選手が22thと、6名のATOMICアスリート選手がポイントを獲得しました。
このソフトなコンディションでも強さを発揮してくれたSERVOTEC機能とREDSTERは、ATOMICユーザーにとっても「選んで良かった」と思わせてくれるような結果だったと感じています。
そして、NEW REDSTER SKIに搭載される新しい粘着素材ダブルボンディングシステムは、どんな雪質コンディションでも、しなやかで、且つキレ味のあるターンを描けることを実証してくれました。今後、日本という環境でも確実にその効果を発揮してくれると私たちは自信を持っています。
#3 加藤聖五選手の飛躍
「日本人と世界との距離」を痛感させられた苗場大会でしたが、日本人唯一の2本目クオリファイに近づいたのが加藤選手でした。
1分20秒というこの世界屈指の長くタフなコース条件で、30thとの差はわずか0.61。
W-CUP前の韓国FEC(ファーイーストカップ)で、GS種目3戦連続表彰台、FISポイント17点台を獲得し、この大会にしっかりと調子を合わせてきた加藤選手。決して「まだまだだな」といった印象ではなく、見ている誰もが、「次は絶対に来る!」そう思わせてくれるような滑りでした。
来シーズン、このW-CUPの舞台でバシバシ上位に食い込む加藤選手に期待しましょう!
#4 次世代へ繫げていくATOMICのNEXT HERO PROJECT
私たちATOMICスタッフと一緒にW-CUPを間近で観戦し、沢山の刺激を心に刻んだのがNext Hero Projectで活動するユース世代の選手達です。
レースを観戦するだけでなく、選手や本社レースディレクターと触れ合う場面を設けたり、チューンナップルームにお邪魔したりと、将来自分たちがそこに立ち、本気で戦う舞台であることを現実的に味わってもらうための「本物」を体感させました。
W-CUP翌日、舞台となった苗場のコースを果敢にフリートレーニングする未来戦士の姿からは、気持ちの部分も含めた「変化」が伝わってきました。
決して遠くない将来、次の世代が世界で活躍できるよう、引き続きバックアップしていきます。
SL競技のキャンセルに加え、小雪、コロナウィルスの影響による各種大会・キャンプの中止と、スキー業界にとってはあまり嬉しくないニュースが続いておりますが、みんなで団結してもう一度業界を盛り上げる機会をいただいたと私たちは感じています。
細心の注意を払いながら、これからでもできることをATOMICは計画、実行していきます。
ほとんどのスキーヤーの方々が滑る機会を減らしてしまっていることと思います。スキーファン、ATOMICファンの方々のためにも、春のALL STAR CAMPはなんとしてでも開催する方向で進めていますので、ぜひシーズンの締めくくりとして、このキャンプに参加してみませんか?
W-CUP苗場で勝利を掴み取ったNEW REDSTER。RACE、DEMO、FREERIDEと沢山のゲストとTEST スキーを揃えて皆さんをお待ちしております!