IDEAS INTO ACTION

環境負荷を低減するデザイン、マーベリックとベント

アイデアを行動に移すために、当社製品の環境負荷を把握し、対処することを使命としています。そのために二酸化炭素削減の専門家やサプライチェーンのスペシャリストで構成されるデータ主導のサステナビリティ部門を設立し、クリス・ベンチェトラーエイミー・エンゲブレットソンアイマー・ナヴァッロセージ・カタブリガ・アロサなど、アトミック所属のフリーライドアスリートから、よりリアルタイムなパフォーマンスのフィードバックを得ています。

信頼性の高いデータを提供するライフサイクルアセスメント

ISO14040およびISO14044規格に準拠した包括的なライフサイクルアセスメント(LCA)は、環境負荷を調査する厳密かつ科学的なプロセスのことで、スキー板の製造から最終的な廃棄に至るまで、地球温暖化係数(GWP: Global Warming Potential)を含むスキー板の複数の環境的側面に焦点を当てた調査が行われました。原材料の調達から製品が寿命を迎えるときまで、スキー板のライフサイクル全体をとおして二酸化炭素(CO2)排出量を追跡することによって、スキー板が持つ環境負荷のイメージが明確に浮かび上がりました。

この知識を得た当社の製品デザイナーは、スキー板の環境負荷を削減するだけでなく、雪上での性能も向上させる試作品を開発するために、革新的なツールを駆使し、改善を繰り返しながらデザインを固めていきました。

前に進むために改善を続ける

これらの努力は、果敢な攻めの滑りを実現するマーベリック115やマーベリック105、豊かな表現ができるベント・チェトラー120など、当社のフリーライド用スキー板の新しい低環境負荷デザインに結実しました。これらの低環境負荷デザインのフリーライド用スキー板は、木材の使用量はより増やし、グラスファイバー、チタナール 、樹脂の使用量は以前より減らしています。その結果、新しいマーベリックスキー板ではCO2換算排出量を24%以上削減し(マーベリック100と比較した原材料におけるGWP、2022年時点)、ベント・チェトラー120では13%削減しました(ベント・チェトラー120と比較した原材料におけるGWP、2022年時点)。

製品の進歩におけるこの重要な成果を認識し、アトミックではデザインを見直したすべての製品シリーズに対してLCAを実施することとしました。この取り組みを行うことで、それぞれの新製品が性能を向上させるだけでなく、環境負荷を削減する機会ともなることを保証します。

カーボンフットプリントの削減

  • 原材料における地球温暖化係数
    2023年8月の状況

     

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    2023年8月の状況